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打倒!花粉症

  • 2019年2月28日

みなさんこんにちは。
時々暖かい日も増えてきて、春かな?と思ったら。
そうです、花粉の季節です。
目がかゆくなったり、くしゃみをしたりしていませんか?

花粉症もアレルギーの一種です

異物に対して体内で抗体を作って追い出す仕組みを「免疫」といいますが、 この免疫が過剰反応して様々な物質(花粉やほこりなど)で反応してしまうのがアレルギーです。
反応…くしゃみや鼻水、目の痒みなどの症状が起こりますね。

抗アレルギー薬(内服や点鼻等)でそれらの症状を抑える「対症療法」が一般的ですが、 近年、ブームになりつつあるのが「減感作療法(アレルゲン免疫療法)」です。

減感作療法(アレルゲン免疫療法)とは

減感作療法とは、アレルギーの原因物質を少しずつ摂取することで、体を慣らしていく治療法で、これまでも医療機関にかかって少しずつ「皮下注射する」という方法は行なわれていました。
それが、数年前からスギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎の方のみですが注射ではなく「舌下免疫療法」といって舌の下に薬品を投与して体を慣らしていく治療が可能になりました。

※ただし、効果がない方もいらっしゃいますし、他の花粉症の方はあまり効果がありません。アレルギー反応のあるものを摂取させるのでショック等の副作用にも注意が必要です。

「ん?数年前からある治療法なのに、なぜ今ブログで書くのだろう?」と思われた方、そうなのです。

2018年、新薬の登場

昨年(2018年)、新薬「シダキュア」が承認されました。
スギ花粉症の減感作療法としてそれまで使われていたのが「シダトレン」というお薬です。これは、液体で、保管方法が冷蔵、さらに年齢制限(12歳以上)もあったのですが、「シダキュア」というお薬は錠剤なので保管方法も難しくなく、使用年齢の制限もありません。(ただし、舌下でしばらく置く(飲み込めない)ので、それが理解できる年齢からという医師の判断はあります)

シダトレンとシダキュアの比較
シダトレンシダキュア
状態液体錠剤
舌下保持時間
(服用後5分はうがい、飲食NG)
2分間1分間
保管方法要冷蔵室温保管OK
年齢制限あり(12歳以上)なし

使いやすいタイプのお薬が登場したので、スギ花粉症の方は試したいと思われることもあるのではないでしょうか。

ただし…

ただし、注意すべき点もまだまだたくさんあります。

  1. 減感作療法は少しずつ花粉の成分を体内に入れるので、そもそも花粉症の時期には始められません(花粉×花粉になり、アレルギーがひどくなってしまう)。今の花粉シーズンが終了してからはじめる必要があり。
  2. 服用期間。「少しずつ」慣らすので、「毎日」を「数年」続けていきます。…根気のいる治療です。
  3. 現在、シダキュアについては「新薬」ですので1回に14日分しか処方できません。 (2019年4月末まで)そのため医療機関にかかる頻度も多くなってしまいます。

少し面倒ですが、この面倒を乗り越えたら、春のウキウキ気分がUPし、マスクからも解放されると思うと非常に興味があります。皆さんはいかがでしょうか?

参考:鳥居薬品株式会社 https://www.torii-alg.jp/