ACP（アドバンスケアプランニング）、もしくは人生会議という言葉を聞いたことはありますか？
【「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。】（厚労省ホームページより）
でも、正直、医療やケアについて考えるとなると専門知識がいるんじゃないかとか、今話すべきなのかとか、いろんなことを考えてしまいますよね。
だから、もう少し大きく、生き方そのものを考えることからはじめてみても良いと思うのです。
人は、生きていく中で常に何かを選んできていると思います。
例えば、子どもの頃は将来の夢を考えたり、学校や就職先を考えたり、大人になれば、結婚するのか、子どもを持つのか、一人暮らしするのか…
「どんな生き方をしていきたいか」を全く考えずに過ごしてきた人はいないはずですよね。
その延長線上で、自分が受けたい医療や介護について考えたことはありますか？
自分らしく生きていく中で、人生のもしもの時には医療や介護が必要になることが多いです。
ご自身で強い思いがあれば、それを書き留めておく、大切な人に伝えておく。
あまりイメージできなければ、ふとした時に大切な人と話してみる。
1回きりではなく、思いついた時にちょっとずつ話す、伝える、書き留める。
そうすることで、あなたのもしもの時、あなたの大切な人はあなたの思いを汲んで動いてくれるはずです。
東京都では、人生会議の方法やQ&Aなどをまとめた「わたしの思い手帳」というものを作成しています。
（インターネットからダウンロードも可能です）
これをもとに、自分の生き方について、生きていく中でしてほしい医療や介護について、考えてみてはいかがでしょうか？
※なお、人生会議は「どうしてもそんなことを考えたくない！」と思っている方に対し強制するものではありません。自然な流れの中で話し合ったりできる機会があればぜひ行ってみてください。
【参考】
人生会議してみませんか（厚生労働省）
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html
ACP「アドバンス・ケア・プランニング」についてアンケート結果（東京都）
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/06/08/14.html
わたしの思い手帳（東京都）
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/zaitakuryouyou/acp_booklet.html